ブートラ(Butora)のクライミングシューズについて、プロ目線でポイントを整理します。
1. ブートラというブランドの特徴
- 韓国発のクライミングブランド
- 韓国で立ち上がり、現在はアメリカ市場でもかなり浸透しています。
- ラバー性能が高い
- 自社開発の「NEO Rubber」など、フリクションとエッジングのバランスが良いラバーを使っています。
- 足型のバリエーションが豊富
- 幅広・甲高向け、細めの足向けなど、同じモデルでもラスト(足型)を分けているのが特徴です。
- 価格帯は中〜やや高め
- いわゆるハイエンドモデルと同等クラスですが、性能を考えるとコスパは悪くありません。
2. 代表的なモデルと用途
※日本での流通状況は時期やショップによって変わりますが、代表的なラインナップを挙げます。
Acro(アクロ)シリーズ
- 用途:ボルダリング全般、特にオーバーハング〜ルーフ
- 特徴
- 強めのダウントゥ&アグレッシブなカーブ
- トウフック用のラバーパッチが広く、ヒールも強い
- 柔らかすぎず硬すぎず、中〜ややソフト寄り
- 向いている人
- ジムのボルダーでグレードを上げたい人
- トウフック・ヒールフックを多用する課題が多い人
Narsha(ナルシャ)
- 用途:ボルダリング〜リード、テクニカルなフェイス
- 特徴
- アクロよりやや硬めで、エッジング性能が高い
- ダウントゥはあるが、アクロほど極端ではない
- 向いている人
- 小さいスタンスにしっかり立ちたい人
- 外岩のフェイスや、ジムでも立ち込み系課題が多い人
Endeavor(エンデバー)
- 用途:オールラウンド(ボルダー・リード・トラッド入門)
- 特徴
- ほぼフラット〜弱ダウントゥ
- 硬さは中程度で、長時間履いても比較的楽
- 向いている人
- 初中級者のメインシューズ
- 外岩で長く履き続けたい人
※モデル名や仕様は年式で少し変わることがあります。
3. ブートラの「足型」の考え方
ブートラの大きな特徴は、同じモデルでも足型違いを用意していることです。
- Narrow / Wide などの表記
- メリット
- 他ブランドで「幅が合わない」「小指が痛すぎる」といった人でもフィットしやすい
- 選び方の目安
- 普段から「幅広」「甲高」と言われる人 → Wide系
- 足が細くて、他ブランドで「横がスカスカ」になりがちな人 → Narrow系
実際には、必ず試し履きして、以下をチェックしてください:
- つま先が曲がりすぎていないか(痛みが鋭すぎないか)
- ヒールが浮かないか
- トウフック時に甲が痛すぎないか
4. ラバーの特徴
- NEO Rubber
- フリクションが高く、ジムの樹脂ホールドでも外岩の花崗岩・砂岩でも使いやすい
- 柔らかさはビブラムXS Grip2とStealth C4の中間くらいのイメージ
- 感触
- ボルダーでのスメアリングやボリュームへの乗り込みに強い
- エッジングもそこそこ効くので、極端に「乗れない」感じは少ない
5. どんなクライマーに向いているか
- 他ブランドで「足型が合わない」と感じている人
- ジムボルダー中心で、トウ・ヒールを多用する人(Acro系)
- 外岩も視野に入れて、エッジングも重視したい人(Narsha / Endeavor系)
- ハイエンド性能が欲しいが、ラバーのクセが強すぎるのは嫌な人
6. 選び方の実践的なアドバイス
あなたの状況によっておすすめは変わります。例えば:
- ジムボルダー中心・グレードを上げたい
- 外岩のフェイスもやりたい・長く履きたい
- 初中級で、1足で何でもこなしたい
もしよければ、
- 主に登るのは「ジム or 外岩」
- 種目は「ボルダー or リード」
- 現在のグレード(例:ジムボルダー2〜3級くらい)
- 足のタイプ(幅広・細め・甲高など)
- 今履いているシューズのブランドとサイズ感
を教えてもらえれば、具体的なモデルとサイズ攻め具合(何cm攻めるか)までかなり絞り込んでアドバイスできます。
なお、ここでの情報は最新の全モデル・全ロットを網羅したものではないため、実際の購入前には必ずショップスタッフや経験者の意見も確認してください。