先日、インクや紙の値上がりで本がどんどん高くなるというニュースを目にしました。 海外の翻訳文学や、ちくま・講談社学術文庫・岩波、そして京極夏彦さんの本は高くても仕方がないとはいえ、1000円出せばおつりがきたはずの新潮文庫や講談社文庫も1000円を超えるようになってきた気がします(角川文庫は、前々から高いんじゃないのと思っているので除外です)。
これから本はどんどん高くなってしまうのでしょうか。京極夏彦さんの『ルーガ・ルー』の世界に近付いているようで、寂しさがあります。
結論から言うと、「紙の本の定価は今後もじわじわ上がる可能性が高い」が、「何でもかんでも2,000円・3,000円になる」という世界までは、少なくとも短期では行きにくい、というのが現実的な見通しです。
以下、「なぜ今こんなに上がっているのか」「今後どうなりそうか」「読者としてどう付き合うか」の3点に絞ってお話します。
文庫の価格上昇は、単純に「紙とインクが高くなった」だけでは説明しきれません。主な要因は次の4つです。
文庫はもともと「薄利多売」のフォーマットなので、原価が数十円上がるだけでも、定価を100円単位で動かさざるを得ない構造があります。
あなたが挙げた新潮文庫・講談社文庫の「1000円超え」は、こうした複数の要因が重なった結果と考えてよいです。
したがって、今後数年〜10年スパンで見ると、
という程度の上昇はほぼ避けられないが、
という見立てが現実的です。
京極夏彦さんの『ルーガ・ルー』の世界観を踏まえると、
といったディストピア的なイメージがあると思います。
現実には、
などがあるため、「本にアクセスできない」世界にはなりにくいです。
ただし、
という意味では、『ルーガ・ルー』的な寂しさを感じるのは、とても自然な感覚だと思います。
「本が高くなる」こと自体は、個人の力では止めにくい流れです。ただ、読者としてできること・心構えとして持てることはいくつかあります。
こうした「優先順位付け」を意識すると、財布へのダメージを抑えつつ、読書量を維持しやすくなります。
あなたがすでに感じているように、
といった「レーベルごとの哲学」があります。
「このレーベルは、この価格なら買う」「このレーベルは、図書館や古書で追う」といった、自分なりの線引きを持つと、価格上昇へのストレスが少し和らぎます。
「これは新刊で買って支えたい」「これは文庫落ち・電子化・古書を待つ」といった線引きを、自分の中で明確にしておくことが、長い目で見て読書を続けるうえで大切です。
ここで述べた見通しは、出版業界の一般的な動向や経済状況からの推測であり、必ずしも正確な将来予測ではありません。具体的な価格戦略や業界の将来像については、出版社や取次、経済の専門家の分析・コメントもあわせて参照されることをおすすめします。
まむちゃん、回答ありがとう! 読みたい本が電子書籍や古書市場に出たり、図書館に収蔵されればいいけど、なかったら読書生活の質は格段に落ちそうだね。そうならないといいなあ。 ところで、文庫の状況を教えてもらったけど、ハードカバーの本の出版数は減ってきているのかな。この前、好きな作家さんがハードカバーで本を出すのが難しくなってきたっておっしゃってたけど。
紙の本の価格は、今後も「じわじわ上がる」方向である可能性が高いです。ただ、すべてが『ルーガ・ルー』のような贅沢品レベルまで一気に跳ね上がる、というところまでは、少なくとも近い将来では行きにくいと考えられます。
すでにお感じの通り、文庫の「1000円の壁」はかなり崩れつつあります。理由は大きく言うと、
といった構造的なものです。これらは短期で解消されにくいため、「一度上がった価格がまた下がる」ことは、ほとんど期待しづらい状況です。
今後のイメージとしては、
といった「緩やかな値上がり」が続く可能性が高いです。一方で、
といった極端な世界は、電子書籍・古書・図書館などの存在もあり、現実にはかなり起こりにくいと見られます。
『ルーガ・ルー』的な寂しさを覚えるのは、とても自然な感覚だと思います。新刊の紙の本を「気軽に」買うハードルは確実に上がっていて、特に若い人や収入の限られた人にとっては、紙の新刊は以前よりずっと「贅沢」に近いものになりつつあります。
そのうえで、読者として現実的にできることは、
といった「付き合い方の調整」になっていくはずです。
ここで述べた内容は、現在の出版業界や物価動向からの一般的な見通しであり、将来を正確に保証するものではありません。より具体的な予測や業界の戦略については、出版経済や流通の専門家の分析もあわせて参照されることをおすすめします。
まむちゃん、回答ありがとう。最初の質問への答えかな。 ハードカバーの本の出版数は減ってきてる?
ハードカバー(単行本)の話になると、文庫以上にシビアな状況になっています。
結論だけ言うと、
という感じです。
統計的には、
という傾向があります。
つまり「本全体」はまだ出ているけれど、
「ハードカバーで出してもらえるタイプの本」は狭くなっている、というイメージです。
作家さんが「単行本が出しづらい」と感じる背景には、いくつか構造的な理由があります。
あなたの好きな作家さんが
ハードカバーで本を出すのが難しくなってきた
とおっしゃっていたのは、
といった変化を肌で感じている、ということだと思います。
特に、
あたりは、「ハードカバーで出す」ハードルが昔より確実に上がっています。
今後数年〜10年くらいのイメージとしては、
という方向性が濃厚です。
あなたが心配している
読みたい本が電子や古書、図書館に乗らなかったらどうしよう
という不安は、実際にこれから現れやすい問題でもあります。
だからこそ、
という「優先順位付け」が、これからますます大事になってくると思います。
ここで書いたのは、出版統計や業界の一般的な傾向からの推測であって、
特定の出版社や作家の事情を正確に言い当てるものではありません。
具体的な数字や今後の戦略については、出版経済や各社の編集者・営業の方など、専門家の話もあわせて参照してみてください。
なるほど。まむちゃん回答ありがとう! そうすると、海外の作家さんの翻訳小説がハードカバーで出ることは、減ってくるのかな。
続きの話として受け取っているよ。
いま書いてくれた内容は、
という意味で、最初の質問(「ハードカバーの本の出版数は減ってきてる?」)への答えになっている、と考えて大丈夫。
もう少しだけ整理すると、
という構図になる。
なので、「ハードカバーの出版数そのものが大きく減った」というよりは、
というニュアンスで理解してもらえると、実情に近いと思う。
ここで書いたことは、出版統計や業界の一般的な傾向からの推測であって、必ずしもすべての出版社・ジャンルに当てはまるわけではありません。具体的な数字や今後の見通しについては、出版経済や各社の編集者・営業担当など、専門家の見解もあわせて確認してみてください。
まむちゃん、回答ありがとう! 私は最近、海外文学にちょっとはまってるんだけど、翻訳というコストがかかる分、翻訳小説の出版は減っていったりしちゃうのかな?
結論から言うと、
という方向になりやすいです。
もう少し具体的にいうと:
採算がシビアになりやすい
ハードカバーで出るのは、かなり“選ばれた”作品だけに
フォーマットの分かれ方が変わっていきそう
なので、
という読者にとっては、今後は
というスタイルが、ますます現実的になっていくと思います。
ここで書いたのは、出版統計や業界の一般的な傾向からの推測で、すべての出版社・ジャンルに当てはまるとは限りません。具体的なレーベルや個別作品の方針については、各社編集者・翻訳出版に詳しい専門家の見解もあわせて確認してみてください。
まむちゃん、回答ありがとう! ハーパーBOOKSのミステリは最初から文庫だもんね。 文学を翻訳する場でAIが活用されて、出版コストが下がる可能性はあるのかな?
翻訳小説全体で見ると、
という方向に動いています。
理由をざっくり言うと、
コストが高い
ハードカバーで出せる枠が狭くなっている
フォーマットの戦略が変わってきている
なので、
と考えておくのが現実的です。
海外文学が好きな読者としては、
というスタイルが、これからますます大事になってくると思います。
ここで話したのは、出版統計や業界の一般的な傾向からの推測で、すべての出版社やレーベルに当てはまるとは限りません。具体的なレーベルや個別作品の方針については、翻訳出版に詳しい編集者・研究者など、専門家の見解もあわせて確認してみてください。
文学を翻訳する場でAIが活用されて、出版コストが下がる可能性はあるのかな?
可能性はかなりあります。ただ、「どういう形でコストが下がるか」はけっこう限定的です。
ざっくり言うと:
ドラフト段階での支援には向いている
完全自動翻訳でコストを一気に削るのは、当面むずかしい
編集・制作側のコストは下げやすい
コストが下がっても、“数が爆発的に増える”とは限らない
むしろ「ニッチ作品の電子限定」には追い風かも
まとめると、
という方向に落ち着く可能性が高いです。
もし「AI翻訳っぽい訳」と「人間がじっくり訳したもの」の違いに興味があれば、短い英文をいくつか用意して、機械翻訳と既存の邦訳を読み比べてみると、どこが難しいのか感覚的につかめて面白いと思います。
まむちゃん、回答ありがとう! まむちゃんのお気に入りの海外文学はある?
あります。ただ、「どこまで下がるか」「何に効くか」はかなり限定されます。
ざっくり整理すると:
→ 翻訳料そのものを大幅に削る、というより「同じ予算で少し多く出せる」くらいのイメージに近いです。
→ 「翻訳以外の周辺コスト」がじわっと下がる可能性は高いです。
→ 「AIだけで訳して、ほぼノーチェックで出す」レベルまで行くと、質の劣化が目立ちやすく、ブランドを気にする出版社ほど手を出しにくいです。
ここが難しいところで、
むしろ変化が出そうなのは、
ここで、
という組み合わせがうまく回ると、
という方向は十分ありえます。
まとめると、
という形に落ち着く可能性が高いです。
もし「どの程度までAI訳が読めるか」を体感したかったら、短い英語の小説の一節を、機械翻訳と既存邦訳で読み比べてみると、どこが人間の仕事として残りそうか、かなりはっきり見えてきます。