現在公表されている情報と、各自治体・学校での説明をもとにした一般的な内容としてお答えします。最終的には、在籍校からの説明や自治体の通知を必ず確認してください。
1. 何が変わるのか(全体像)
これまで多くの自治体・学校では、
- 「関心・意欲・態度」
- 「主体的に学習に取り組む態度」
などを、
A・B・Cの3段階で評価し、評定(5段階など)にも反映させていました。
今後は国の方針として、
- 「主体的に学習に取り組む態度」を
数値的に序列化(A・B・Cなど)して評定に直接反映させることは抑制する
- ただし、
- 授業への参加の様子
- 宿題・課題への取り組み
- 振り返りやノートの工夫
などは、学習状況を把握するための参考情報としては活用してよい
という方向に整理されつつあります。
そのため、
- 「A・B・Cの3段階評価をやめる」
- 「観点別評価の中での扱いを変える」
- 「記述で示す割合を増やす」
といった変更が、自治体ごと・学校ごとに行われています。
2. A・B・Cがどう変わるのか(典型的なパターン)
自治体や学校によって違いがありますが、代表的な変更パターンは次のようなものです。
パターン①:A・B・Cを廃止し、記述中心に
- 「主体的に学習に取り組む態度」について
→ A・B・Cなどの段階評価をやめる
- 通知表には、
- 「授業中に自分の考えを進んで発表しようとしています」
- 「家庭学習に計画的に取り組むことが課題です」
など、文章で具体的に記述する形に移行
この場合、
「態度」が評定(5・4・3…)に直接影響しにくくなる一方で、
「どこが良くて、どこを伸ばすべきか」が文章で分かりやすくなる、という狙いがあります。
パターン②:観点の中に含めるが、単独でA・B・Cはつけない
- 教科の観点(例:知識・技能/思考・判断・表現/主体的に学習に取り組む態度)を整理し直し、
- 「主体的に学習に取り組む態度」は
- 他の観点と統合して評価
- または参考情報として扱い、単独のA・B・Cはつけない
この場合、
- 通知表の観点欄から「主体的に学習に取り組む態度」のA・B・Cが消える
- ただし、授業中の様子や宿題の取り組みは、
他の観点(思考・判断・表現など)を評価する際の補助的な材料としては使われる
という形になります。
パターン③:A・B・Cは残すが、評定への反映を弱める/説明を明確化
一部では、
- A・B・C自体は当面残す
- ただし、
- 「評定には直接反映しない」
- 「あくまで学習状況の参考情報」
といった説明を明確にする
という運用もあります。
3. そもそもA・B・Cはどういう基準だったのか
従来の「主体的に学習に取り組む態度」のA・B・Cは、概ね次のようなイメージで運用されていました(教科や学校で表現は異なります)。
-
A
- 授業に意欲的に参加している
- 自分から課題を見つけたり、質問したりしている
- 家庭学習や課題に計画的・継続的に取り組んでいる
- 振り返りやノートに工夫が見られる
-
B
- 授業には概ねまじめに参加している
- 指示されたことはおおむねできている
- 家庭学習や課題も、指示があれば取り組んでいる
- 自分から工夫する場面は少ないが、基本的な姿勢は保たれている
-
C
- 授業への参加が不十分(私語・居眠り・指示に従わないなど)
- 宿題・課題の未提出が多い
- 注意や指導を繰り返しても改善が乏しい
今後は、こうした「態度」を数値的に序列化することを控え、文章で具体的に伝える方向にシフトしていく、というのが大きな流れです。
4. 保護者・児童生徒への影響
想定される影響は次のようなものです。
- 「A・B・Cがなくなると、やる気をどう評価してもらえるのか?」
- → 評価はされますが、文章や面談でのフィードバック中心になります。
- 「内申点にどう影響するのか?」
- → 自治体・高校入試制度によります。
多くの自治体では、
- 学力(テスト・提出物など)
- 観点別評価(知識・技能、思考・判断・表現など)
を重視する方向で整理されつつありますが、
最終的な扱いは都道府県の入試要項を確認する必要があります。
- 「態度が見られなくなるわけではない」
- 授業への参加、宿題、提出物、協働の姿勢などは、
依然として学習の前提として非常に重視されます。
ただ、「数値でランク付け」する形が見直されている、という理解が適切です。
5. 具体的に何を確認すればよいか
実際の運用は自治体・学校でかなり違います。次を確認すると確実です。
- 在籍校から配布される
- 「通知表の見方」
- 「評価と評定の説明」
- 「評価規準」
- 自治体(教育委員会)のホームページにある
- 「学習評価の在り方」
- 「通知表の改善について」などの文書
- 中学校の場合は、都道府県教育委員会の
6. まとめ
- 「主体的に学習に取り組む態度」のA・B・C評価は、全国的に見直しの方向にある。
- 多くのケースで、
- A・B・Cなどの段階評価をやめる
- または評定への直接反映を弱める/説明を明確にする
- 代わりに、
- 記述で具体的に伝える
- 他の観点評価の補助的な情報として扱う
という形に変わっていく。
お子さん(またはご自身)が通っている自治体・学校名を教えていただければ、その地域の公表資料の範囲で、もう少し具体的な説明もできます。
なお、ここでの説明は一般的な傾向であり、最終的な判断は在籍校・教育委員会・入試要項の説明を必ず確認してください。